パルスオキシメータ
「パルスオキシメータ」というものを知っているでしょうか?
コロナ関連のニュースで耳にしたこともある方もいるかと思います。
パルスオキシメータとは、簡易的に動脈血酸素飽和度を測定することができる装置のことを言います。
従来は、病院で血液を採取した後、採取した血液を調べて、血中の酸素濃度を測っていました。
これは、手間のかかるさ作業で、使用が限定されていました。
画期的な発明
この状況を打開するために、1970年代に日本人である青柳卓雄がパルスオキシメータを発明したのです!!!
パルスオキシメータ原理を簡潔に説明すると以下のようになります。
まず、パルスオキシメータが測定しているのは、動脈血酸素飽和度(SpO2)というものです。
動脈血酸素飽和度(SpO2)?と聞くと難しく感じるかと思います。
動脈血酸素飽和度(SpO2)とは、動脈の血液中の酸素と結合しているヘモグロビンの割合をみています。
これによって、血液中のヘモグロビンの量が分かります。
具体的な測定方法の手順は、
①赤色を含んだ光と
②赤色を含んでいない光を当て、透過した光センサーで読み取るというものになります。
酸素と結びついたヘモグロビンの場合には、赤色を含んだ光は殆ど透過してしまいます。
酸素とあまり結びついていないヘモグロビンの場合には、赤色を含んだ光は吸収されて、あまり透過しません。
すなわち、センサーで読み取る光の量が変わってきます。
一方、赤色を含んでいない光を当てた場合には、酸素とヘモグロビンが結びついていてもいなくても、透過する光の量は変わりありません。
そこで、2つの光をあて、透過した光の比率をとることで、血中の酸素とヘモグロビンが結合している割合がある程度分かることになります。
今後の動向
改良に改良を重ねて、小型で使いやすいパルスオキシメータが市販されています。
また、最近では、パルスオキシメータ機能がスマートウォッチ等にも搭載されているものも存在します。
ますます青柳さんの発明の活躍の場が広がっている感じがします。