秘密特許制度とは?
「秘密特許制度」というのを聞いたことがあるでしょうか?
国の安全保障上重要な技術開発にかかる特許発明の内容を
一定期間秘密にするというものです。
しかし、現在の特許法は、発明内容の公開の代償として
特許権という排他的独占権を付与する「公開の代償」が法目的となっています。
仮に発明が重要なセキュリティに関するものであっても、
又は軍事転用が可能な技術であっても、出願された内容は、
原則として、1年6カ月後には公開されます。
すなわち、その発明が記載された明細書が誰でも無料で見れることになります。
そして、その発明に関する分野の研究者や開発者であれば、
その発明の内容を理解することが可能になります。
海外への技術流出が懸念されています。
他の国では?
一方、先進7カ国では、国の安全保障の観点から
特許出願の内容に安全保障上の問題のある内容が含まれているかどうかを
審査しています。
今後について
今後、通常国会で特許法を改正し、秘密特許制度の導入を目指す方針です。