先日、ウクライナのゼレンスキー大統領の
ディープフェイク動画が拡散され、大きな話題となりました。
ディープフェイクとは、ディープラーニングによるAI技術を駆使して、
作成された画像、動画等のことをいいます。
画像や動画だけでなく、⾳声をクローンする技術も進化しています。
そのため、ディープフェイクの技術は、
もはや⼈間が眼で見て判別することは
困難なレベルの高い画質の動画が⽣成できるようになりつつあります。
ディープフェイクには、AI技術の1つである「敵対的生成ネットワーク」
(Generative Adversarial Networks)が使用されています。
敵対的生成ネットワークは、」生成モデルの一種であり、
データから特徴を学習することで、実在しないデータを
生成することができたり、存在するデータの特徴に沿って変換できます。
また、敵対的生成ネットワークは、正解データを与えることなく
特徴を学習する「教師なし学習」という手法であり、
他のディープラーニングの手法とは一線を画します。
偽物を作り側とそれを見破る側に分かれます。
そして、偽物を作る者は、相手をだまそうとし、
それを見破る者は、それが偽物と見抜くという工程を繰り返します。
最初、偽物は、明らかに偽物なのですが、上記工程を繰り返すことにより
偽物を見抜く者は、それが偽物なのか?本物か?を見抜けなくなります。
このようにして出来上がったものがいわゆるディープフェイクなのです。
ディープフェイクに騙されないようにするためにも、
今後AI技術の動向に注視していく必要があります。