第49回は、
「お酒の商標、いろいろみてみました。
(3)メルシャン編」
です。
今日はお酒、メルシャンのお話をいたします。
今日はちょっと新しい商標のお話もしますので、
お楽しみにしてください。

前回お伝えしましたメルシャンは、
音のみならず、
商品名とかラベルですね、商標登録も
しています。
このメルシャンの会社名、
文字で商標登録をとっていますが
初めてお伝えする
防護標章登録もしています。
どういうことかと言いますと、
この防護標章というのは、
その商標、例えばメルシャンは、
お酒の分野では権利範囲、普通の商標権で
取っていますが、これで他の権利区分、
ビジネスコンサルタントとかやらないでしょうし、
化粧品とか化学製品は売らないかもしれません。
誰か権利区分の範囲外でメルシャンって使っていたら、
あなたやめなさいと言うことができます。
使っちゃダメという権利を広げることが出来るのが
防護標章のルールですね。
ただ、全国的に有名だと証明しないといけないので、
弁理士の実務としてこれ大変です。
特許庁の方で、ゼロベースで
私何も知りませんっていう状態で審査をします。
例えばこれだけ広報活動をしました、
都道府県で売上これだけ伸びました、
テレビでこれだけ放映しました、といった資料
をどんと特許庁に提出して。
先輩の弁理士に聞いた時には段ボール3箱分
と言っていました。

それだけやってやっと特許庁が認めてくれる
ので、全国でレベルの有名企業じゃないと
認めてくれないし、作業も膨大なので
手間も時間もかかります。
防護標章というのを認めるのは結構大変ですよ
というお話を今日もメルシャンを
使ってさせていただきました。
では音の商標ですね。
【クイックペイ】
これは電子決済ですね。
JCBさんで出している、
支払い決済代行の電子決済、
キャッシュレスの、電子音として
このクイックペイ!の音の商標を使って、
この決済代行サービスの権利範囲で
音の商標を取っています。
話を戻しますと、メルシャンも
ご多分に漏れずレジェンド商標を
持っているんですね。
メルシャンになったのは1990年ですけれども、
ワインの商標で大黒っていう商標を取っていまして、
これ1927年に登録して、なのでもうすぐ
100年になるのかな。
もう100年近くだったら、
これはもう立派なレジェンド商標ですね。
今日はですね、レジェンド商標で
締めくくりにしたいと思います。
こちらの商標も、上記URLから
音声ファイルを再生することができる
ので、ぜひお聞きください。
Apple Podcasts https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1751209371
Spotify https: https://open.spotify.com/show/0chaNW5BwqcprbIJuwhqsj
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