特許申請ノウハウ
Know-how

こんな商標はいやだ(4)公の観点から、独占だめ絶対、だって役所だもん

第58回のテーマは、

「こんな商標はいやだ(4)公の観点から、

独占だめ絶対、だって役所だもん

常識的な感覚だと、そんなことをわざわざ言う必要が

あるの?  そんなふうに感じるかもしれません。

よからぬことを考える人もいるかもしれないという

観点から、きちんと法律に定められています。

商標法の4条の前半部分には、下記のような商標は登録

できません、ということが書かれています。

日本の国際的な信用力を守るという意味合いでも、

こういう象徴は独り占めをさせるのはいけないという

条文があります。

・国、地方自治体の機関と似ている商標

(e.g.,日本国、さいたま市)

・国旗、地方自治体のロゴマーク

・記念の印(叙勲褒章など)

・国際連合またその関連機関や赤十字の旗、旗印

・マレーシアのハラル認定の表示

・皇族の方の印である菊花紋章

・公序良俗に反するもの

弁理士としては、国や自治体、世界中で進めている

取り組みに対しアンテナを立てておく必要があります。

特に日本でも外務省が推進しているSDGsのキャンペーン、

経済産業省が推進しているDX(デジタルトランス

フォーメーション)などです。

これらは、この公の観点からSDGsやDXを入れると

登録ができないと言われることもあります。

他にも、国の外部機関でよくある「〇〇審議会」は

登録するのが難しくなっている商標のひとつです。

音の商標だと、救急車やパトカーのサイレン、

国家【君が代は】は登録することはできません。

では、今日の歌う商標シリーズです。

今日ご紹介するのは、登録までだいぶ時間を要したました。

【洋服の青山】♪


https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/TR/JP-2021-008269/40/ja

この商標「青山商事」のお店の名前ですが、

4年がかりで登録できました!

特許庁からは「洋服を販売する青山さん」

という意味なので、独り占めには適さないため

登録できないと言われました。

青山商事は審査の段階で拒絶されたため登録できず、

やり直し審査を要求し、そこで特許庁から認可が下り、

登録する流れになりました。

申請したのが2021年で、登録が認められたのが

2025年の4月。本当に最近です。

拒絶されてもめげずに消費者や取引者に広く知られた

音商標です、という主張と証拠資料を提出し、

青山商事の長い戦いが報われたのだと思います。

Apple Podcasts

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%86%E5%95%86%E6%A8%99%E5%BC%81%E7%90%86%E5%A3%AB/id1751209371

Amazonミュージック

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