第77回のテーマは、
「弁理士の倫理研修に初めて参加して
感じたこと」です。
弁理士という仕事は、一度資格を取ったら
終わりというわけではありません。
実は、資格を維持するために定期的に
受けなければならない研修があります。
そのひとつが「倫理研修」です。
弁理士は5年に1回、
この研修を受けることになっていて、
今回はその倫理研修を実際に受けてきたときのお話です。
研修は、特許庁のすぐ隣にある
弁理士会館で行われました。弁
理士として仕事を始めてから5年ほど経ち、
今回が初めての倫理研修です。
どんな雰囲気なのか少し楽しみでもあり、
同時に少し不安でもありました。
研修の内容は、
いわゆる専門的な手続きの勉強というよりも、
弁理士としての心構えや倫理に関するものです。
例えば、実務の中で起こり得る
具体的な事例が提示され、
「どこに問題があるのか」「どう対応するべきだったのか」
といったことをグループで議論します。
講師の話を一方的に聞く形式ではなく、
参加者同士で話し合うワークショップ形式でした。
だいたい5~6人ほどで一つのグループになります。
全部で四つほどのお題が用意されていて、
一つのお題について30分~40分ほど議論したあと、
それぞれのテーブルでどんな話になったのかを
発表するという流れです。
午後から夕方まで、合計で5時間ほどの研修でした。
ただ、実際に参加してみて一番印象的だったのは、
同じテーブルに座るメンバーの顔ぶれでした。
倫理研修は5年に1回のため、
同じ年に合格した人だけでなく、
10年目、20年目、さらには30年以上の
ベテランの先生方も一緒になります。
つまり、経験の浅い弁理士から大ベテランまでが、
同じ立場で円になって議論することになるのです。

今回のテーブルでは、私が一番経験年数の浅い立場でした。
司会や書記、発表などの役割は順番に回ってくるので、
当然ながら新人だから免除というわけにはいきません。
先輩の先生方の意見を聞きながら内容を整理し、
グループの考えをまとめて発表する場面もあり、
正直なところかなり緊張しました。
ただ、その分とても良い経験にもなりました。
普段はなかなか聞くことができない
ベテランの先生方の考え方や判断の基準に
触れることができたからです。
倫理というテーマは、日々の業務の中では
つい当たり前になってしまう部分もありますが、
改めて立ち止まって考える機会は
とても大切だと感じました。
研修には試験のようなものはありません。
最後にテストをして合格しないと帰れない、
というようなものではなく、
議論した内容や講師の総括をそれぞれが持ち帰り、
これからの実務の中で生かしていくという
位置づけです。
弁理士としてのあるべき姿を再確認する、
非常に有意義な時間となりました。
次にこの研修を受けるのは5年後、
弁理士になって10年目の頃です。
そのときには、もう少し落ち着いて
議論に参加できるようになっていたいものです。
さて、ここからは恒例の音の商標のコーナーです。
今回ご紹介するのは、
多くの方が一度は耳にしたことがあるであろう、
あの有名なセリフ「この紋所が目に入らぬか」です。
時代劇「水戸黄門」でおなじみの決め台詞ですが、
実はこれが音の商標として登録されているのです。

権利者は、時代劇番組の制作会社である
株式会社シー・エー・エル。
商標の説明によると、「この紋所が目に入らぬか」
という人の声からなる音で、
全体の長さはおよそ2秒ほどとのことです。
セリフの一部分だけでも、
しっかり商標として登録されているというのは
なかなか面白い例だと思います。
Apple Podcasts
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%86%E5%95 %86%E6%A8%99%E5%BC%81%E7%90%86%E5%A3%AB/id1751209371
Spotify https://open.spotify.com/show/0chaNW5BwqcprbIJuwhqsj
Amazon ミュージック https://music.amazon.co.jp/podcasts/5a44a45e-92b9-4416-a4ea-11315989ce2e